ロバート キサラ 神父 -ローマ総本部

ロバート キサラ 神父

ロバート キサラ 神父

こよなく日本を愛し、何十年も日本で働いてきたキサラ神父は2006年に行われた神言会総会議で総顧問に選出されました。ローマの総本部に移ってからすでに2年半経ちますが、昨年の終わりに日本に立ち寄られた際、話を聞くことができましたのでご紹介します。

今ローマの総本部にいてやっている仕事はどのようなことでしょうか
ローマにいる時には、だいたい各管区からの報告などの資料を読んで、会議に出る。そして、年に2回視察に出かけます。

1回の視察はだいたいどれくらいの長さですか?
6週間ですね。今年はドイツとアルゼンチンでした。

すべての顧問の人が毎年2回行くのですか?
6年間の任期の間に、顧問のだれかがすべての管区を回ることになっていますから、一人一人はだいたい七つか八つの管区を視察することになります。
大きな管区だったら二人でやることもありますし、小さな管区だったら、一人が二つの管区を一度にまわることもあります。

そうやって色々な管区をまわったり、報告を読んだりしていて感じる、神言会の特徴はなんだと思いますか?
まあ、特に視察の時に感じる、最も大きな神言会の特徴性は、国際性。まあ、私たちもそれを感じているし、私たちと働いている人々、司教とか信者、周りの人々もそれについて関心を持っているとわたしは感じました。

今は他の修道会も外国に会員をたくさん派遣していますが、神言会特有の国際性とは
できるだけ、私たちが働いている所はどこでも、国際的な共同体を持とうとしている。わざとそうしている。それは会憲にも書いてある。そして、別に会員が少ないから外国から送ってもらうという意味ではなく、わざと国際性を持つようにしている。それが神言会の一つの特徴。特に現代社会ではグローバリゼーションに伴う色々な問題、民族間の紛争などを見ると、私たちの国際性が今の社会に対しての重要なあかしになると思います。まあ、国際的な共同体の中で生きるのはいつも簡単なものではないし、色々な問題もありますけど、その問題を積極的にとらえて解決していこうとするのが重要ではないかと思います。

2006年に総会議があったわけですが、今全世界の神言会が特に力を入れて取り組もうとしていることは何でしょうか

活動を紹介するキサラ神父

活動を紹介するキサラ神父

そうですね、2006年の総会議では色々なことが話題になりましたが、たぶんその一つの重要なものは、やっぱり移民、難民の司牧、また、現代社会のグローバリゼーションの中で移民が非常に増えているし、それに対して私たちに何ができるか、そしてそれは私たち神言会のはじめからの取り組みでもあった。これからも積極的にやろうと総会議で決められました。

移民の司牧の活動と、教育活動も総会議では注目されました。特にアジアではいくつかの大学を運営しているし、ほとんどの管区では高校を運営していますから、それも現代社会では重要ではないかと思います。この間アルゼンチンに行った時、割と小さな所、ミシオネスに行きましたが、そこは人口の40%が25歳以下だそうです。若い人が多いですね。そして、アルゼンチンも他の国と同じように色々な社会問題があって、例えば離婚とか出稼ぎとかでの家庭崩壊ですね。そういう状況の中では価値観の教育が重要ではないかと思います。そういう意味では私たちの教育活動は大切だと思います。

全世界の神言会における、チャレンジ、難しい点はなんだと思いますか?
やっぱり、私たちの生活を通して信仰を表すと言うことだと思います。まあそれは、いつの時代も、そして信者全員のチャレンジだと思いますが、特に総会議を受けて、これから6年間の課題になると思いますが、私たちの共同生活とか私たちの霊性、私たちがどういうふうにリーダーシップを取っているか、その生活を通しての信仰のあかし、福音のあかしが重要なものになると思います。活動だけではなく、自分で、そして私たちがどのように信仰を生きているか、それも人々が要求しているのではないかと思います。特にドイツで私たちはそれを感じました。まあドイツは世俗化されたと、多くの人が教会から離れたと言われていますが、そうはいっても、彼らは何か確かなものを探している。まあauthenticというか、本物の霊性と共同体を探しているのではないかと。その意味でも、私たちがどのように霊性を生きるかが、その人々に対しての重要なあかしになると思います。

宣教師として日本で働いて、ローマに行かれたわけですが、ローマから見て日本の教会や神言会のことをどう見ますか?
日本の教会は、人数が少ないにしても、信仰を生きようとしていますね。少数派でありながらも、誠実に信仰を生きようとしているのは、わたしにとってのインスピレーションになります。

そして神言会については、だんだんと日本の中でも神言会の国際性も深まっていますね。そして、色々な活動の忙しさの中で、共同体生活をもう少し大事にしなければいけないのではないかとわたしは感じています。

どうもありがとうございました!

2009年2月 名古屋にて